この映画。
絶対映画館で見たほうがいいやつ!です。
アクションシーンの迫力が更に増してます。

見る前に予習すべきこと
- 1.登場するキャラクター
- 2.アビスとは?
- 3.何故、アビスの底を目指しているのか?
- 4.ボンドルドとナナチについて
大きく分けてこの4点に付いて予習していきましょう。
登場するキャラクター

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
この5人が今作のメインキャラクター達です。
【リコ・レグ・ナナチ】はアニメ版メイドインアビスにて出会った仲間です。
そして【ボンドルド・プルシュカ】はなんと親子です。
アニメ版の最後を覚えているでしょうか?
ミーティを火葬砲で成仏させたあと、ボンドルドがそれを何かの装置で確認していたことを。
その完全なる続きとなるのが、この劇場版メイドインアビスです。
アビスとは一体なんなのか?
約1900年前に南ベオルスカの孤島で発見された直径約1000mの深さ測定不能の縦穴。
- 現人類の技術を遥かに凌駕する人工物【遺物】が多く存在する。
- アビスには様々な原生生物が生息しており、多くの生き物が人間を襲う。
- 穴の中には特殊な力馬が発生しており、地上からの観測は極めて困難。
- アビスは現在判明しているだけでも、1層~7層の断層によってできており、深層に進めば進むほど、危険が伴う。
- 探窟家が、深界から地上へ戻る際には、上昇負荷「アビスの呪い」という原因不明の現象に襲われる。7層まで降りた者には「確実な死」をもたらす。
- アビスの呪いを何らかの方法で回避したものには「祝福」と呼ばれる、人体への変化がもたらされる。
未知の大穴(アビス)に挑むのがメイドイン・アビスの物語の肝となります。
今作の舞台は、【深界5層・なきがらの海】になります。
そして、アビスの呪いは「全感覚の喪失・意識混濁・自傷行為」です。
ナナチが獣のような姿になっているのはアビスの「祝福」を受けた確固たる証拠になります。
何故、アビスの底を目指しているのか?
忘れてはいけない、リコとレグの目的になります。
リコが2歳の時、つまり「10年前にラストダイブした母親(ライザ)を探すため」

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
そのきっかけとなったのが、ライザの白笛と封書です。
封書にはたくさんの情報と共に、レグに似た記述も含まれていました。
その中に文字で書かれた紙を見つけます。

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
紙には「奈落の底で待つ」と書かれてあり、
これを見たリコは母親に会いにいくことを決意します。
また、この封書には今作の内容にも繋がる情報が入っています。
それがこの記述です。
「5層なきがらの海の砂岩地帯で尾が7本あるサソリに出くわす。サイズは2mを超える。こいつはカッショウガシラと呼ぶことにする。」
今回の舞台でもある、なきがらの海に生息する生物の情報が既にアニメ初期の頃から、散りばめられているんですね。
ボンドルドとナナチについて
今作で欠かすことのできない、この二人の繋がりについて。
ナナチは元々人間の姿をしていました。
~ここから振り返り~
極北の地「セレニ」の孤児であったナナチは本に書かれているアビスの世界に憧れを持っていました。

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
そんなある日、白笛である探窟家ボンボルドが現れます。
「今や常識に左右されない新しいアプローチが試されるべきと考えます。極北の要であるセレニの地。私はここに奈落の次世代を切り開くに相応しい子供たちを見つけに来ました」
「深淵に踏み入ることも厭わない勇気ある子供達どうぞ一歩前へ」
白笛である実績と、巧みな話術により、子供たちを、リコ達も住んでいる大穴のある街「オース」へと連れ出します。
ナナチたち「セレニ」の地以外からも、子供たちを集め、特殊な「籠」に乗せ
深度約13000m深界5層なきがらの海にある前線基地「イドフロント」へと運びます。
道中、ナナチは相棒のミーティと出会います。
ナナチは奈落文字という特殊な文字を読むことができ、ミーティにも教えたりしています。孤児の中でも頭脳面で優れていたようですね。

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
イドフロントへとたどり着いたナナチ達は、部屋へと案内され、
ボンドルドに呼ばれた子供たちから順に、部屋の外へと連れ出されていきます。
遂にミーティの名前が呼ばれ、心配になったナナチはこっそりと部屋を抜け出しボンドルドの後を追います。
そこで、ナナチはボンドルドと探窟家の話を聞いてしまいます。
子供たちを5層に連れて来るなんて非人道的だと主張する探窟家にボンドルドは言います。
「心配ありませんよ。あれらは人間としての運用はしておりませんので」
ナナチは急いでミーティを探します。
カプセルのような昇降機に入れられたミーティの姿を発見したものの、ボンドルドに見つかってしまい、ナナチも昇降機の中へと入れられてしまいます。

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
昇降機は2つがパイプのような物で繋がれており、深界6層へと降りることができる装置です。
しかし、その先は袋小路になっており、進むことはできず、ボンドルドにとっての実験場となっていました。
ボンドルドがナナチ達のような孤児を集めていた理由。
深界6層からの上昇負荷・アビスの呪い「死もしくは人間性の喪失」を解明するためでした。
昇降機は片側に呪いを押し付けることができる構造になっており、人とそれ以外では上手くいかなかったので、人間同士での実験をボンドルドは試みます。
騙されていたと気づいたミーティは絶望します。
「私たちを騙してたの?」
「とんでもない。この研究の果てに深淵の闇を払うヒントが生まれるのです。あなたがたのお陰ですよ。」
「ミーティ。あなたは押し付けられる側です。なるべく耐えてくださいね。途中で死んだら相棒も呪いにかかってしまいます。」
無常にも実験は行われてしまいます。
袋小路のなった6層には実験により人間の姿を失った「成れ果て」達がいました。
絶望の中、ミーティは言います。
「ナナチ。大丈夫、大丈夫だよ。私が耐えるから。だから、私が人間じゃなくなっちゃったら、お願いまたナナチの所に魂が還るように…」
昇降機が上昇し、ナナチは今の姿である獣のような毛に覆われます。
一方呪いを押し付けられたミーティの肉体は溶け始め激痛とともに、人間の姿を失います。
二人の姿を見たボンドルドは素晴らしいと感嘆の言葉を漏らします。
イドフロントへと戻ったナナチは呆然とボンドルドの実験を手伝い過ごします。
そんなある日。
ボンドルドがミーティが受けた呪いの正体がわかったとナナチに説明します。
それはあまりにも無情なものでした。
2人分の呪いを一身に受けたミーティは人間性の喪失だけではなく、死ねなくなるという現象に見舞われてしまったのです。
何度もボンドルドの実験によって潰されたミーティは、その度に再生し体を歪にしながらも死ぬことができなくなってしまいました。
その姿を見たナナチは現実から逃げてしまっていた自分に気づきミーティを連れてイドフロントから逃げ出し、深界4層巨人の盃まで逃げ出します。
その後もナナチはミーティの魂を還す為に、なるべく苦しませずに殺す方法を探します。
そんな中、ナナチはリコとレグに出会います。
ミーティの左目はボンドルドによる実験の際に遺物を使った実験、「枢機へ還す光(スパラグモス)」によって潰されており、そこは再生ができないようです。
スパラグモスに当たった部分は、まるで解けるように消えて直後に空気が焼き切れる点を、レグの火葬砲と類似していることを見つけたナナチはミーティを殺してくれるようレグへとお願いするのであった。

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
ナナチとボンドルドを繋ぐものは、憎しみという感情だけではありません。
もちろんボンドルドがした行為は到底許されるものではなく、ミーティをこんな姿にされてしまい、怒りもあるでしょう。
しかし、アビスへと連れてきてくれたこと、ミーティと出会ったこと、ボンドルドが現れなければ、訪れなかった出会いもあります。
だからこそ、ナナチは苦しみます。
ましてや、リコとレグはナナチがいなければ、これ以上先へは進めずに冒険が終わってしまっていたことでしょう。
結果論ではありますが、アビスで起きた全ての事象は繋がっているのです。

©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
まとめ
今作は「ナナチとボンドルド」がどのように対峙するのか?
が一番の注目ポイントだと個人的には思います。
派手なアクションや、アビスお馴染みのグロテスクなシーンなどもありますが、やはりキャラクターの感情がすごく伝わってくるのがこのアニメの良さです。
そして、イドフロントにいるボンドルドの娘、プルシュカとは?
ここまで振り返った内容ではとても娘がいるように思えませんし、実験は未だ行われているのかも謎です。
ぜひ、劇場で確認してきてください!
それでは奈落の底でまた逢いましょう!